この言葉を、2026年の年賀状に添えました。
今回は、この言葉に込めたSai10としての思いを、年頭のコラムとしてお伝えしたいと思います。
赤兎馬に託した「未来を啓く」という意味
午年にちなみ用いた「赤兎馬」は、三国志の中でも非常に有名な存在です。単に足の速さを誇る馬ではありません。厳しい戦いの中にあっても主を背に乗せ、迷いながらも前へ進み続けた馬として描かれています。
2026年は、「慎重に様子を見る」だけでは前に進めない場面が増える一年になるのではないでしょうか。だからこそ、立ち止まらず、考え続けながら進む力が、これまで以上に求められる年になると感じています。
年賀状の中であえて用いた「啓く」という漢字には、Sai10なりの思いがあります。「開く」や「拓く」が、何かを始める、広げるといった行為を連想させるのに対し、「啓く」には、気づきを得る、視界が明るくなる、思考が前に進むといった意味があります。
先行きが見えにくい時代だからこそ、無理に答えを出すよりも、まず“見え方”を変えることが大切だと考えています。この「啓く」という言葉は、Sai10の名前に用いている「啓一」にも通じるものです。
2026年、中小企業を取り巻く不確実な外部環境
2026年を取り巻く経営環境は、不確実性がさらに高まると見込まれます。国内では人手不足が常態化し、賃上げと生産性向上の両立が避けて通れない課題となっています。金利や物価の変動は、これまで立ててきた事業計画の前提を揺るがす要因となり得ます。また、事業承継や将来の方向性について、「まだ先の話」としてきたテーマに、現実的な判断を迫られる企業も増えてくるでしょう。
海外要因も無視できません。為替の変動、原材料価格の不安定さ、地政学リスクの長期化など、遠い世界の出来事が、地方の中小企業経営に直接影響を及ぼす時代になっています。このような環境下では、「予測して備える」こと自体が難しくなり、想定外の出来事が起こることを前提に経営を考える必要があります。
判断の軸を整え、決断できる状態をつくる経営支援
このような一年において、私自身、そしてSai10が大切にしたいのは、「Sai10の提案を押し付ける支援」ではありません。むしろ、クライアント企業様ご自身が納得して判断できる状態をつくることを重視しています。答えが一つではない時代だからこそ、判断の軸を明確にし、「次に何を考えるべきか」が見える状態を整えることが重要だと考えているからです。
Sai10の経営支援は、現状を一度整理し、可視化されたストーリーとして描き直すことから始まります。数字や事業構造、制約条件に加え、クライアント企業様が大切にしてきた思いや経営理念、価値観も含めて整理することで、これまで見えにくかった選択肢や課題が、少しずつ輪郭を持って見えてきます。補助金制度は有効な手段ですが、それ自体が目的になることはありません。
2026年に限らず、今後も様々な判断を迫られる場面は増えていくでしょう。そのような局面において、単に選択肢を狭めるのではなく、それぞれの選択が持つ意味を丁寧に整理し、クライアント企業様が自分の言葉で決断できる状態をつくること。それがSai10の果たすべき役割であり、目指す支援の形です。厳しい状況に直面すると、どうしても視野は狭くなりがちです。だからこそ、第三者として思考を整理し、これまで見えていなかった可能性やリスクに気づくお手伝いをしたいと考えています。未来は、予測するものというよりも、理解し、選び取り、進むことで形づくられていくものだと考えています。
赤兎馬のように、一歩ずつ未来へ
2026年、想定できない難局は避けられないかもしれません。それでも、赤兎馬のように前へ進む力を失わず、一歩ずつ未来を啓いていく一年にしていきたいと考えています。Sai10は、その歩みに寄り添い、ともに次の一手を描いてまいります。
Make it happen with our firm confidence!

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