品質月間2023~AsIs-ToBe-Gapと対策~

品質

 本日で11月は終わりますが、11月は品質月間です。品質月間にはSai10は、自身が所属している社員に対して2016年からコメントは発表しています。最初はA4一枚程度(1,200字)の文面をそのまま社内のサイネージに掲載していましたが、文字ばかりですと無味乾燥のような気がして、昨年からパワーポイントでアニメーションを作成して4分から5分程度の動画にしてサイネージ掲載しています。今回は、その一部についてお話してみます。

AsIs-ToBe-Gap

 22年の品質月間では“品質は製造業が作り出す製品だけに当てはまるものではなく、業務にも品質は存在します”というようなお話をしました(https://blog-sai10-tm-consulting.com/quality/)。このメッセージは16年にしていて、Sai10が所属している業態は製造業です。その生業の成果である“製品の品質を維持・向上させる責任を持っている部門は、品質保証部と製造部と開発部だけでなく、全部門です。各部門には各業務があり、それには業務品質というものがあります。”というメッセージを発信しました。そのためには、AsIs-ToBe-Gapを正しく認識して、解決すべきことに正面から取り組んでいきましょう、という内容です。AsIs-ToBe-Gapはこのブログでも何度も取り上げてきました。(https://blog-sai10-tm-consulting.com/asis-tobe-gap-2/)。
 このAsIs-ToBe-Gapの関係と理解してGapを解決していくことがストーリー策定の大きな力を発揮します(https://blog-sai10-tm-consulting.com/asis_tobe_gap/)ストーリーを策定すると何がよいのでしょうか。それは、他人の理解を得ることができること、そして、それはTeamでの活動につながっていくからと思います。“人は論理によって説得され、感情と利害よって動く”はカーネル・サンダースさんの言葉です。今や“当たって砕けろ”ではなかなか長続きしません。砕けたくないですし、今は大多数の方々が“失敗”ということをとても恐れている環境に接している・遭遇していると思います。策定したストーリーの策定手順や表現の方法例も示してみました(このブロブではhttps://blog-sai10-tm-consulting.com/story-expression/)

注意して使うことば、対策

 良く品質の不具合が生じると“対策しなくては・・・”という場面に(遭遇したくなくても)遭遇します。昨日まで同じように製造したり、取り組んでいたのに、そして、何も意図的に変更していないのにも関わらず、同じ結果にならず、今回は不良が発生してしまいました。どうしましょう~。この対策も結構、難しいです。対策とは、想定と違った事象になった原因が解明して、解明した原因を取り除くことが“対策”となります(https://blog-sai10-tm-consulting.com/quality-concious2/)。したがって、“品質が変化している原因が解って、初めて対策ができます!”。NGワードは、原因が解らないのに実行する施策を対策ということ、となります。
 品質が変化した原因が簡単に判れば、誰も苦労しない。それがなかなか判らないから苦労するんだ、どうしてくれるSai10さん、というクレームが入りそうです。何が原因か判らないなら、推定する必要があります。重要なのは、ここから先で推定したら、必ず、検証する。そうしたら、原因を明確にでき、対策を打てるわけです。逆に、こういう-検証のプロセスがないものには対策は立案できません。さらにこの検証プロセスには推定前(現在、不良が発生している状態)と推定後の状態(不良の発生状況が現状と変化がある状態)の有意差がでる指標を設定する必要があります。この一連の流れが対策内容を確固たるものにできますよね。

 今回は、AsIs-ToBe-Gapと対策について述べてみました。品質はSai10にとってのホームグランドでもあります。品質はまず、“維持”し、着火時不良発生をなくす、ことが最初に取り組むことです。どれも簡単ではありませんが、誠意に取り組んでいくことが大切と思います。

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