技術と経営は自転車の両輪

経営

Sai10が考えている技術とは何か、経営とは何かを示してみます

技術とは、自然現象をコントロールすること

 技術とは、目的を達成するための数学や工学の手法です。10より100の方が大きいし、抵抗1000Ωに5Vの電圧が印加されていると5mAの電流が流れることは自明です。自明であることを利用するのが技術です。ただし、技術は目に見えることばかりではありません。多くは見えません。見えないから、何等かの手段を使って観測しようと努める必要があります。技術をこのように数学も含めてみると、製造業に限りません。小売業でもサービス業でもあらゆる業種に数学が絡んできます。数学といっても基本的にはそんなに難しいものではありません。四則計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)と変化率(カッコよく言えば、微分)。それと平均、ばらつきといった統計のお話しが出てくる程度です。

経営とは利益を生み出すこと

 経営とは事業を行い、利益を得ることです。そして、その利益を源泉として、次の投資を行い、さらに事業を拡大させていくことです。皆さんが良くご存じのとおり、
     利益=収益-経費
です。収益を最大限にして、経費を最小限にすると、利益は最大化します。

技術と経営は自転車の両輪

 経営の説明をしている時に数学が出てきました。数学は技術の一部とお話したので、経営には技術が必要なことが理解いただけると思います。技術と経営はしばしば自転車に例えられます。
 自転車はペダルを踏むことで後輪を回し、前輪についているハンドルで進む方向を決めます。当然、自転車ですから、常に2つの車輪が回っていないと倒れてしまいます
 前輪は経営を示しています。何を事業にして、その事業をどの方向に持っていくか、経営者が決めます。
 後輪は技術の役割です。どうやって事業を進めるか、技術というバックボーンを使って実現します。くじ引きで事業をどうやるかを決めませんよね。技術を活用するのは、ペダルを踏む搭乗者、つまり”人”です。注意していただきたいのは、搭乗者は直接後輪を回していません。後輪は、ペダルを踏むことで生じた回転力がチェーンというツールを介して回転しています。このように自然に反する説明ができない技術を使うためには、人が状況に応じて必要な何等かの働きかけを技術に対して実行して、その結果、技術が活用されます。
 上り坂、下り坂、舗装道路、砂利道、さらには天候それぞれ外部状況に応じて、ペダルを踏む力を変えますよね。必要ならギアの助けも借ります。このように技術は人が働きかけをすることによってはじめて前に進むことに寄与します。

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