今、失敗が流行っているのか?

人材

 23年のゴールデンウイーク(GW)が終わりました。日本では4月に学生・生徒は新学年が始まります。新社会人としてスタートをする社員が入社するのも普通はこの4月。会計年度を4月-3月に設定している多くに日本の会社・公的機関にとっても4月に23年度がスタートして、目標達成に向けて新組織、新人事でスタートすることが多いのも4月です。このように4月から新たな生活がスタートして1か月弱。緊張で疲れも出てきている頃にGWという新入社員にもベテラン社員にも新年度の緊張を一旦、弛緩させることができる適切な時期に設定されているように感じます。

 最近、失敗に関する話がSai10の中だけでなく、世の中に広く認知されているような気がします。Sai10の最近のブロブにも、失敗に関する記述はあります。世の中では想定どおりにいかない事象を失敗と言っていますが、Sai10の中で、成長に繋げることができるものは失敗ではないとしています。

 入山章栄教授(早稲田大学大学院経営管理研究科、三菱総研出身)は、”失敗したら、意図的に、ご褒美を上げて、お祝いする“ことを推奨しているそうです。人間は誰もが失敗するし、失敗は成功のチャンスにすることができる可能性があるから。つまり、失敗が新たに学びに繋がり、所謂、”知の探索“に繋がる成果が期待できるからというのがその理由のひとつのようです。このように様々な経験から、

 上手くいったことは何か⇒それはなぜか?
 想定通りに行かなったことはどこか⇒またそれの理由は何か?
と考えて、
 今後は止めようと思う事これから新たに始めようと思っていることは何か、
の3点について、自分で実際に記述してみると良いと思います。

同じような場面でノーベル平和賞を受賞した元南アフリカ大統領、Nelson Mandela氏の言葉があります。

 I never lose. I either win or learn. (私は決して負けない。勝つか、学ぶかだ)

成功体験もとても大切ですが、成功ばかりしていると、自分の経験している世界は決して広くないにも関わらず、自分のいる世界が正しいと思う傾向となり、広い世界を認知するという成長がなくなってしまう。失敗は残念なことだけど、“自分の見ている世界は狭い”と気づくから、結果的に認知が広がることができ、次の成果に繋げることができるのです。ノーベル平和賞を受賞した元南アフリカ大統領、Nelson Mandela氏が言うくらいですから、これは真値なんでしょう。win or learnってかっこいいですね

 SOMPOホールディングス社長の奥村幹夫氏は、“失敗したっていいのです。仮説を立てて、とにかく動いてみる。そしてその効果を検証して、フィードバック(FB)する。その繰り返しを回していけば、可能性は広がるし、光も見えてくる”、とほぼこれまでと同様なことをお話しています。ここでは、仮説→検証→FBとなります。こうみると“失敗を成長に繋げる“という行動の流れは、業種、職種、地位、時間軸に無関係であることが判ります。つまり、この行動は、どの分野・業界・時代にも必須の要素である、という示唆に富んでいる内容であることに留意すべきか

 有名な”失敗の本質“と名前の本があるように”失敗“という言葉自体は今始まった言葉ではありません。が、最近は”(だから逆に絶対に)失敗したくない“という意識が強く前面にでているからなのかもしれません。コミュニケーションでもNegativeはNG Wordsで会話はPositiveに、が大前提です。そういえばSai10は社外でこんな経験がありました。ある場面でSai10が”厳しい指導“という言葉を使ったら、No-No、”熱心な指導“に言い換えましょう、というSuggestionがありました。Sai10の”厳しい指導“に体罰や怒号罵声が蔓延る指導を意味していないことは周知なことです。しかし、世の中は様々な捉え方をする方々がいらっしゃるので、”熱心な指導“という表現に直すことになりました。”熱心な“でも十分に伝わるので、提案のとおり、言い直しましたが。。。

 本音を言うと“厳しい指導”もあり、とSai10は思っています。特に安全と遵法・倫理に関しては。

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