働きがいとやる気スイッチ

人材

SDGsにも目標にもある”働きがい”  

 最近、色んな意味で“社員の働きがい”に関する話題が多くなっています。社員意識を高めていくには、このような組織に在籍していると、“エンゲージメントが高まる”という法則があって、そのためには“こうやったらよい、こうすべきだ”という一意的な正解がある訳ではないはずです。だから、“社員のやる気を出すには“的な講演、教育、“社員のエンゲージメントを高めて、企業と社員の結びつきを強くし、社員の自発とモチベーションの向上、離職率の低下”に繋げていきましょう、的なお話はそれこそ枚挙にいとまなく、たくさんあります。YouTubeにも多くが登録されています。ちなみに”働きがい Youtube“でググると2.4M件と出てきました。そもそも、このご時世、社員の“・職場に活気がない、・モチベーションを上げたい、・コミュニケーションが過疎”のような困りごとがあるのは、何も特定の企業に存在するのではなく、大手・中小、地域問わず、どこの企業にでもあるようです。
 SDGsの8番目は”働きがいも経済成長も”ですし、それだけ注目されているわけです。

おかやま山陽高校硬式野球部監督 堤尚彦氏のマネジメント術

 一方で、最近日経産業新聞におかやま山陽高校野球部監督である堤尚彦氏のマネジメント術に関する記事が3日連載されていました。この記事は興味深かったです。どこが、刺さったかというと、結局、“夢=自分たちがこうなりたい(例えば、甲子園に出たい、ひとつの高校野球のゴール)と思うこと”が出発点でその“夢=ゴール”から逆算して、今何をするか、と自身に行動に繋げていく点です。ゴールはSai10用語ではToBeになります。
 堤氏の基本は、“人間がその短い人生の中で腹の底から大好きなことが見つかったならば、人間はその大好きなこととそれに関係する生活の全てにおいて、無理することなく謙虚に素直に向き合えると信じています。こういうことが理解できる仲間ともがき苦しむ3年間であって欲しいと思います。”にあります。私たちは3年で実社会を卒業する訳ではありませんので、個人の強みを自身の信念に反することなく、謙虚にかつ自然に逆らわず向き合ってMy Blandにしてどんどんと積上げていきます。
 また、堤氏は“全力疾走(自身のセンスを磨いて強みを高める対応)を怠らず、ミスしても(仮に想定外のことが発生しても)直ぐに切り替えることができるような姿勢と努力は周囲を(味方にしてかつ)、引き上げます”、と話します(かっこ内はSai10が勝手に補筆しました)。これはまさに正範語録の“本気でする・・・”の3項目に相当します。“人”である限り、こういう対応は今も昔も変わらないのですね。自分で限界は決めない。イチローの言う“今の限界をみたら、次の限界が見えて次はそこに挑戦していこうとする姿勢を育む、それが、今までできなかったこと、ができるようになり、解らなかったことが、解るようになること、に繋がっていくような気がします。
 おかやま山陽高校野球部の指導方針は、“66ヶ条の部訓“に凝縮されているらしく、この部訓は全ての野球部員に開示されています。高校生にとって、野球Onlyが人生ではなく、高校時代に経験をした野球を通して、自分の人生・将来に役立ててもらいたい、ということでパタゴニアン100カ条のごとく、66条にまとめたもののようです。ググれば直ぐに出てきます。この66ヶ条を理解・実践している・実践しようとしている高校生はすごいです。社会人、それも若手だけでなく、Sai10にも十分通用する、”ドキッ“とする内容が多々あります。いくつかはSai10がこれまでお話したコメントに近い部分もあると思います! 

高校生が取り組んでいるなら、私たちも実践してみても良いですよね?? 以下はその一部

おかやま山陽高校野球部66カ条の部訓(Sai10のこれまでの記述と近い部分を勝手に抜粋)

第6条    やらされているか、やっているのかの違いは 自分の意志があるかないかだけであることを知っている。
・・・技術者新入社員向けのお話 成功の方程式 情熱は動機付けと納得感があって醸成されます
(https://blog-sai10-tm-consulting.com/entrance_ceremony/)

第11条  楽して勝てず、楽しまずして勝てず。
・・・この条の前半は直ぐに理解できると思いますが、後半が肝心です。
(Create the Enjoyable Thinking toward our Dream(楽しい(楽しみを与えてくれる)思考を夢に向かって創り出そう) Spirit : Sai10が所属している企業で“結果だけでなく、結果を導くプロセスにスピード感を持って取り組むCFT(Cross Function Team)で活動するPJの総称です。ストーリー策定が大切としています。(https://blog-sai10-tm-consulting.com/story-expression/)

第12条  良い雰囲気⇒良いリズム⇒良いプレー⇒ファインプレーや得点⇒勝利という公式を知っている。また、その逆も知っている。
・・・この条項の要諦は、“その逆も知っている”の部分にあると思います。雰囲気が悪いと負ける結果となることを示唆しています。かといって、雰囲気が良い≒お友達感覚だけでは、良い結果は生じないと思います。切磋琢磨できる雰囲気が良いです。

第13条  チームの雰囲気を変える前に、自分の雰囲気を変えることが優先であることを知っている。
・・・家康はチームのメンバーの話をよく聞いたらいい。
(https://blog-sai10-tm-consulting.com/organization-by-tokugawa-ieyasu/)

第19条  常に凛としている。立振舞い・言動・行動を近くで見ている、もう一人の自分がいると信じ込める。

第20条  『姿即心』 の意味を知っている。
・・・19条と20条はどちらも信念(人格のようなもの)と行動の一致(Congruency)を意味しているとSai10は理解しています。(https://blog-sai10-tm-consulting.com/2024-dragon-start/)

第22条  与えられた環境・条件が如何に厳しくとも最大限の知恵と行動で乗り切る。また条件の厳しさが増すほど、その状況を自分の能力と運命への挑戦と受け取り、思いっきり楽しもうとする。
・・・ある制約条件の中でその資源の範囲内で頭脳を最大に働かせ、最大で実行することをきちんと実行し、求められる結果が得られるような行動をすることで、坂の上の雲で旅順攻撃責任部隊である乃木大将指揮の第3軍の参謀長 伊地知中将は、“閣下は私が上申した砲弾量を満足に呉れたことがありますか”と第3軍の上部機関である満州軍総参謀長児玉源太郎大将に詰問したのに対し、児玉大将は“砲弾が欲しいのは、どの軍も同じだ。与えられた条件で最善をつくすのが参謀長たる者の仕事ではないか” リソースの認識は大事でその範囲内で、この66カ条の基本スタンスである“楽しんで”取り組むことが得ですよね。

第28条  難しいことを易しくする、易しいことを深くする、深いことを楽しくやる、楽しいことを真面目にやる。
・・・このしりとりも面白いと思います。名詞とその名詞から作られる動詞は基本的に独立事象で、相合するのが容易ではない事柄です。だからこそ、真摯に取り組むMy Brand形成です。
(https://blog-sai10-tm-consulting.com/2024-dragon-start/)

第31条  守破離  『守』は、師匠の流儀を完璧になるまで繰り返し習うこと。『破』は、師匠の流儀を極めた後に、他流を取り入れること。『離』は、今まで学んだことを集大成し、オリジナルなものを創造すること

第32条  型破りな選手になりたい。そのためには、破るための型を身に付けなくてはならない。人生も同じ。
・・・技術者新入社員向けのお話として、“仕事の進め方”について以下の様にSai10は述べています。“目標(達成すべきもの)と課題(解決すべきもの)をきっちり分けて、従来と同じ(=On the Job Training)ではなく、Revolution(守・破・離)を起こし、外部(顧客等)に訴求(プレゼン)し、 納得していただくことにより、敵(競合)に対して圧勝ではなく、少し前に出て事業と自身を成長させる。” 守破離は、別の機会にも述べたいと思います

第38条  努力しているか、していないのかは周りの人が思うことで、自分で思うことでも口に出すことでもない。

第40条  一点突破! 自分の最強の武器で勝負する。野球も人生も
・・・全ては自分の自身の強みから発想する

強み https://blog-sai10-tm-consulting.com/growth-again/
https://blog-sai10-tm-consulting.com/job-offer-ceremony/

My Brand https://blog-sai10-tm-consulting.com/2024-dragon-start/

第48条  信頼とは、要求された以上の結果を出し続けた時に生まれるものである。

第49条  チャンスは与えられるものではない。しかし、どこにでも転がっている。だから、どんな小さなこともチャンスだと思い、目の前の事を一生懸命している人にしか見えないし、つかむこともできない。
・・・この2条に関するものとして、技術者新入社員向けのお話 “運が良いと思い続けよう”、とSai10はお話しています。(https://blog-sai10-tm-consulting.com/entrance_ceremony/)

第51条  Do not think, Feel!考えるな、感じろ! By ブルース・リー
・・・同じようなセリフにDon‘t think, just do it (Top Gun, Maverick)を思い出しました。Do not think! だけだと思考が停止したままで良い、と思われてしまうかもしれない。だから、次の“Feel”や”Just do it”があって、初めて”Do not think.”が意味を持ちます。考えている、だけでは足りなくて、腑に落ちる、行動する、という次段階がとても意義を持つ、と理解しています

第54条  どんな偉い人も教えること、育てることはできない! 自ら学び、育つだけ!
・・・馬に水を飲ませる話と似ていると思います

第56条  頼まれ事は、試され事!
・・・100%ではないにしても、依頼されたということは、期待されていていること。だから、できないことでも、受けた方がよい、というのが堤氏の考え。Sai10が新入社員の時、コピーを取るように部長から言われたことは、そのコピー内容を自分で読んで把握しろ、と同意だ、と導入教育で教わった気がします。しかし、実際に頼まれたコピーには、Sai10が学習すべきコピーとは思えないモノもたくさんあった気がします。

第57条  自分で得たものしか身につかない。教わることは何もない。自らが自分の意志で学ぶだけ。
・・・“教わる”という受身の姿勢だけは、なかなか身につかない、ことは多く経験しています。“意思で学ぶ”という主体性、納得感が要る、と言う点で6条に似ている。技術者新入社員向けのお話 成功の方程式 情熱は動機付けと納得感 (https://blog-sai10-tm-consulting.com/entrance_ceremony/)

第60条  無理、もうダメだと思ってから、もう少しだけ、今できることを少しだけやってみる。

第65条  昨日の自分より、上手くなりたい!
・・・2条ともイチロー限界を自分で限界は決めない。イチローも限界をみたら、次の限界が見えて次はそこに挑戦する姿勢、に似ている、気がします

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