内定式が行われました

成長

 昨日22年10月4日は、10月になって初めてのWorking Dayだったので、全国の多くに企業で来春の学卒予定者の内定式が開催されました。JALでは3年ぶりにリアルで内定式が開催されたことがニュースになっていました。Sai10が所属する企業でも内定式を開催しました。しかし、Webでの開催でした。Sai10はその立場上、毎年内定式で”内定通知書”を内定者にお渡しし、一言挨拶をし、夜は懇親会、というのがコロナ前の内定式実施日の一日でした。しかし、今は内定式はWebで実施し、内定通知書はあらかじめ電送されています。一言挨拶だけは残っているので、パソコンモニターの上部についているカメラに正対し、したがって内定者の顔は視線には入りますが、表情はよく判らず、アイコンタクトもできているのかどうか。。。ただし、Web会議では、表情や動作は少しオーバー気味でちょうど良いとのアドバイスもあるので、手の動きや顔の筋肉の動きは大きくしたつもりです。
 内定式でSai10が話した内容を示してみたいと思います。

弊社を選択してくれて感謝

 優秀な学生さんが長い学生時代を修了した後に、仕事をする場所として当社を選んでいただいたことには感謝しかない

学位の取得

 弊社には修士修了予定者も多くいるので、まずきちんと学位を取得することをお願いしました。それもただ取得するのではなく、”自分が従事したテーマに対して、自分のセンスを発揮した成果物”を形として客観的に見える形にすることをお願いしました。

学生生活と社会人としての業務従事との違い

 色々あるんだと思いますが、Sai10は、学生時代は”正解がある事象”に従事しているが、社会人では”正解がすぐに分からない事象”に従事しているかの違いと思っています。学部3年までやってきたことは“正解のある事象”について、その正解に向かってほぼ一本道を進めてきました。学部3年までの試験は受験も含めて”唯一の正解”に向かって様々なアプローチをして”正解”という結果を出すというプロセスを徹底的に鍛えてきたと思います。
 しかし、社会人が従事している業務には、”その場での正解”がないものはたくさんあります。業務そのものは私たちがその時点で判断し、行動をした時点で”これが正解”と自信を持っているものはありません。世界で一番軽いパソコンを開発しました。これは正解ですか? 分かりません。正解は、私たちがいろんな仮定に基づいてモノやサービスとして作り出し、プレゼンし、コミュニケーションをとって、それは世界一軽いパソコンはそれが必要としている人には購入してもらえるかもしれませんが、それより、10%重いパソコンの方が故障率が1桁低かったら、ひょっとすると世界一軽いパソコンは売れないかもしれません。社会人の業務の正解とは、最終的に顧客という当社とは属性がない外部の組織によって、売上高とその結果生じる利益という“円”という単位を持った数字で評価されるものです。

センスは人それぞれ。それこそ個性であり、強みである

 人間ひとりでできる事には限りがあります。そして担当業務を通してある結果を出す必要があります。それには多くの方々の納得が得られるような筋書きで様々な手法を使って説明し、自分の主義・主張を人に理解してもらう必要があります。卒論研究、修論研究も、正解は解りません。言えることは、ある仮説、条件という制限の中で設定されたモデルは、実際の現象を概ね説明できること、までです。仮説や前提条件が変われば、結果は変わっても全く不自然ではありません。
 内定者にはその内定者しか有していない素晴らしい感性、Senseを持っています。この誇れる感性、Senseを使って”正解がすぐに分からない“事象に積極的に取り組めるような誇れる学位を取得してきてください、とお願いしました。内定者にはこの機会が十分に与えられ、それが出来る方たちと信じているからです。

学生時代の友人

 最後に、学生時代の仲間はいろんな意味で、これから長い社会人生活にわたり自分に刺激を与えてくれる人たちです。大切にしてください。それは内定者一人ひとりにしかない財産ですから。


 
 

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