失敗、挑戦、そして成長

人的資本経営

25年7月21日号の日経ビジネスの連載にテラドローン社長 徳重徹氏のコメントが掲載されていました。この記事は、質問に対して、徳重氏が回答をする、という立て付けになっていて、
 成長を支える人材はどう育成するのですか
という質問対して、徳重氏は、
1 成長に一番大事なのは“修羅場”の経験です。
2 そして失敗した人に、より大きな仕事を与える
と語っていました。

この内容はこれまで人材や人的資本経営について当ブログでも述べてきたSai10が、改めて“失敗”、“挑戦”、“成長”について再度考えてみました

失敗を成長の糧とし、挑戦を称える文化を

 徳重氏の言う“修羅場の経験”を成長の最も重要な要素と位置づけ、“失敗した人にこそ、より大きな仕事を与える”という考え方は、Sai10の掲げる“失敗を成長のストーリーへ昇華させる”( https://blog-sai10-tm-consulting.com/logic-and-feelings/ )文化と深く共鳴するものです。これは、単に成功を重ねることだけを良しとするのではなく、困難に直面し、それを乗り越えるプロセスそのものを価値あるものと捉える姿勢です。
 湘南ベルマーレの河野篤氏が言うように、“好きなことだけ”をさせるのではなく、選手に“試練”を与えることで、一意の正解がない中でも最適な答えを選手自身が見つけ出す能力を育むことができます。これは、指導者が一方的に教え込むのではなく、選手が自ら学び、成長するための環境を整えることに他なりません。(https://blog-sai10-tm-consulting.com/human_resource_development/) 同様に、事業領域においても、この考え方は非常に重要と思います。

挑戦しないことこそが真の失敗

 おかやま山陽高校の部訓が示すように、成功の反対は不成功や失敗ではなく、“挑戦しないこと、逃げること、言い訳すること“です。(https://blog-sai10-tm-consulting.com/decent-work-motivation/) 困難な課題を前にして、”失敗“を恐れて”挑戦“を避けるのではなく、むしろそれを成長の機会と捉える必要があると思います。
 万一、想定通りにいかなかったとしても、それは決して無駄な経験ではありません。それは、自分たちが試行錯誤し、学びを得るための貴重な“修羅場”であったと理解します。この経験を通じて、個人の能力を高めるだけでなく、チームとしてのレジリエンス(立ち直る力)を強化することができます。

まさに、これはSai10のいう“Make it happen with our firm confidence”に他なりません

成長マインドセットを組織のDNAに

 これまで述べてきたように“修羅場”とは“能力は努力や方法によって変えられる”というGrowth Mindset( https://blog-sai10-tm-consulting.com/human_captial-2/ )そのものと思います。徳重氏の“失敗した人に、より大きな仕事を与える”という方針は、この信念を体現している感じます。“失敗”を経験した人は、その原因を深く振り返り、そこから得た学びを次の“挑戦”に活かすことができます。そのような経験を積んだ人こそ、さらなる大きな責任を任せるに値する人材なっていくと思います。これこそまさに“成長”です

 Sai10は、今もこの考え方を徹底し、“挑戦”を続け、”失敗”から学び、昨日の自分を超えることを目指していきたいと考えています。この繰り返しこそが、Sai10を次のステージへと導く“成長”の原動力となっていくはずです。

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