前回は、経営資源の中で最初の“ヒト”の一般的に述べてみました。今回は、その続き
4つの経営資源
“ヒト”の次からですので“モノカネ情報”と続きます
モノ
インフラ、設備等の直接・間接を問わない有形の固定資産や部品、原材料等の流動資産。顧客との約束に従った価値提供を実現するために必要な資源。眼に見えるものが多いですが事業活動に使用されるソフトウエアも“モノ”です。固定資産ですから
カネ
経営・事業運営に関する資金。借入金、補助金等も資金です。“カネ”がないと企業は存続できなくなります。“カネ”がないと“モノ”を入手することもできません。債務超過でも“カネ”が回れば倒産はしません。当然ですが、どんな企業でも“カネ”は有限の経営資源です。“カネ”は変換させてこそ意味を持ち、“カネ”は“ヒト”や“モノ”、次の“情報”を入手するための単に手段です。“カネ”を有しているだけでは、価値を生みません。
情報
市場・顧客状況や暗黙知を含むノウハウ。事業活動で得られた営業データ、製造データ、技術データ等も全て“情報”です。組織が持つ無形財産の一つ(次回に、この“組織”の話が出ます)。基本的に論文等公知情報は、情報には含めません。ただし、公知情報をどのように活用するか、公知情報の解釈等は経営資源になります。モノと異なり、基本的に無形です。“情報”は経営資源の一つなので、外部で活用する時は秘密保持契約(NDA)等でその取扱いに関する条項がたいてい含まれています。
と“ヒト”には一話を割きましたが、上記は特別に新しいことではありません。
4つの経営資源に追加して。。。
最近は、4つの経営資源に“時間・知的財産”の2つを加えて6つの経営資源とか、更に“ブランド”も加えて経営資源には7つあります!と色んな表現がなされています。それだけ経営資源の獲得とその活用は重要である、の裏返しとも言えます。
また、これまでの4つ経営資源の代わりに、パッキンぜーの7S(3つのハードな経営資源と4つのソフトな経営資源)という表現もあります。7Sは、なかなか厳しく、7つの項目に支点がないので、どれか一つでも欠けると、全てに影響を与えてしまう、というものです。考えられる対応をムダなく、モレなく対応すべき(MECEな対応)とさすが、マッキンゼーです。
さて、最後は、いよいよSai10の考える新しい経営資源についてです
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