2023年 兎年にあたってSai10が感じたこと

経営

2023年(兎年)がスタートしました

 皆様、明けましておめでとうございます。昨年春に本ブログをスタートしたので、この1月が初めて新年を迎えることになります。これまでSai10が考える・感じる“技術”と”経営“について様々な視点から綴ってきました。これからも続けていきます。様々な業界、部門の方々からのご意見を拝聴できたらと思います。

 さて、2023年がスタートしました。今年の干支は“癸卯(みずのとう)”です。“癸(みずのと)”と“卯(う)”で、“癸”は十干(例の“甲乙丙丁・・・”)の一番、最後。“卯”は十二支の一つで“兎”を意味します。Sai10は2014年から年賀状に干支にちなんだメッセージを載せています。今年は、兎年。どんなメッセージを発信しようか、と思案し、導き出したのが次の3つ

・二兎を得るためには少なくとも二兎を追わねばならない
 もちろん、これは“二兎を追うものは一兎も得ず”です。欲張ると、どうしても中途半端に終わってしまうから、一つの物事に集中しよう、という西洋のことわざのようです。英語では
  If you run after two hares, you will catch neither.
が代表的。
 しかし、今の社会は二兎も三兎も追っていくことが必要です。これは大人に限ったことでなく、今では小学生でも学校と習い事、塾。。勿論、友達との交流も、です。まして、大人は子供以上のことに携わることが要求されて、皆さん対応していらっしゃいます。二兎を得るには、一兎を追っていくだけでは、足りません。二兎以上の三兎に取り組んでいて、例え一匹の兎を取ることに失敗したとしても目標だった二兎は得ることはできる、というようなリスク管理・取組みが必要と思っています。
 Sai10も今年は、昨年以上の兎を追って、たくさんの兎を得ていこうと意気込んでいます。

・株を守って待つだけでなく、成長させてこそ次への機会となせることができる
 これは、“株を守りて兎を待つ”や“守株(株(くいぜ)を守る”から来ていています。もともとの意味は、”古い習慣や過去の偶然の成功体験にこだわり、いつまでも進歩がなかったり、融通が利かなったりすることの例え“です。昔、中国の農民が畑仕事をしていたら、兎が木の切り株に当たって労せず、兎を得ることができた。以降、その農民はは畑を耕すことを止めて、切り株の番をして、切り株に兎が当たることをずっと待っていたという中国の古典の韓非子から来ています。
 過去の成功体験は、勿論尊重するのは良いのですが、過去成功した前提が現在でも通用するなら同じ成功をする確率は高くなります。最初の兎はなんで切り株にぶつかったのか。何か餌になるようなものが視界に入ったので、切り株が視界に入らず、ぶつかってしまったのか。餌になるものがなければ、兎は切り株を上手に避けることができので、切り株にぶつかることはありません。結果として農民は兎を得ることができないのです。Sai10は背景の深い理解の元、従来と同じとは限らず、成長させて、次の機会獲得に繋げていこう、と思っています。まさにこれはダブルループ学習の一部に他なりません。

・兎にも角にもMake it happen!
 最後の“兎にも角にも”の兎は、当て字らしいので、兎の意味はなさそうです。Sai10は最終的に
  Make it happen!
に繋げたかったので、使ったまでです。便利な言葉でした。

 むしろ、Make it happen. に繋がるため、前の、“守株”で述べた、次の機会の“機会”について述べたいと思います。機会の英訳には、“chance”と”opportunity”の2つの単語があります。この2つの単語はほぼ同意のような使い方ができるらしいのですが、Sai10はその違いw下記のように理解しています。
 chance:偶然めぐってきた良いきっかけ。“守株”の登場人物である農民は、兎が株に躓いたところにたまたま、めぐり合うことができたようなイメージ。自分にとって都合の悪い場面でも使えるようです。
一方、
 Opportunity:棚ぼたではなく、然るべきしてやってきた機会。GoodでPositiveな機会に使うようです。まさにMake it happen.で掴む機会といえると考えています。

 Sai10の場合はChanceよりOpportunityの方が多いと感じます。Opportunityも活かさないとただのQuotaかDutyになってしまいます。技術も経営も勿論、コンサルでもこのOpportunityは重要というより、必須と思います。従来の延長だけでなく、新しい取り組みに自ら仕掛けていって、その結果として生じる機会を最大限に活用していく。今年一年、自身に多くのOpportunityを掴んでいきたいと思います

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